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SDGs研修報告「貧困について」(2023年8月実施)

SDGs研修報告「貧困について」(2023年8月実施)

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“世界における貧困について、日本における貧困について”をテーマに研修を行いました。


SDGs推進委員会が立ち上がってから早くも丸2年がたち、推進メンバーが社内に向けて行うSDGs研修も8月の実施で9回目となりました。 

今回はこれまで1度も研修を行っていなかった「貧困」をテーマとし、その中でも日本における貧困について焦点をあて、下記の通り複数の目標を包括的にまとめた内容となっています。 


●今回の研修内容にかかわる目標 

目標1:貧困をなくそう 
目標2:飢餓をゼロに 
目標3:すべての人に健康と福祉を 
目標4:質の高い教育をみんなに 

「絶対的貧困」「相対的貧困」について知っていますか?  


貧困と聞くと、パッと頭に思い浮かぶのはやはり「お金がない」等でしょうか。 

ちなみに、「貧困」には実は2種類あることをご存じですか? 
1つ目は『絶対的貧困』、そして2つ目は『相対的貧困』です。 


絶対的貧困とは、ズバリ皆さんの思い浮かべる「食べるものがない」「着るものがない」「 住むところがない」といった、人間として最低限の生活を営むことができない状態にある人々のことを指します。 

対して相対的貧困は、「その国や地域の水準の中で比較して、 大多数よりも貧しい状態のこと」であり、国民の年間所得の中央値の50%に満たない 所得水準の人々のことを指します。 

1人の力は微力ではありますが、1人1人が意識することで世界的な困難も乗り越えられる…と信じて今後も活動していきます。 


日本における「貧困」とは?   


日本ではこの「相対的貧困」率は15.4%、 おおよそ6.5人に1人が貧困状態にあると算出されています。この数字を見てどう思いましたか? 多いですか?少ないですか? 

実は各国の貧困率の最新値でみると、米国(15.1%)を超えて先進国最悪となっているんです・・・。 
相対的貧困に陥ると、子どもたちに下記のような影響が引き起こされます。 


・子どもがアルバイト等で家族の生活を支える為に教育の機会が減ってしまう 
・栄養バランスの取れた食事を摂ることが難しくなる 
・深夜帯に親が働きに出る為子どもだけの生活となり保健衛生等の知識がつきづらい 
・児童養護施設に入所し親と離れて暮らさざるを得なくなるくなる 

そしてこれは、親の収入の問題やひとり親家庭の増加などが主な原因となっています。 

貧困を解消するための取り組み、私たちができることは?    


貧困を解消するための取り組みとして、経済支援、生活支援、教育支援、就労支援等、多角的に支援が行われていますが、私たちが直接手を差し伸べられる機会は多くはないかもしれません。 

そんな中でも、寄付による支援やNPOを通じた子ども食堂等のフードバンク等、最近では耳にする機会も増えているのではないかと思います。
こういった取り組みについては、外部からの支援やボランティア参加等ができる団体もありますので、ぜひ一度調べてみて貰えればと思います! 

次の世代の子どもたちのために    


子どもの貧困は、次の世代へと連鎖していく可能性が非常に高くなります。 

衣食住は勿論、教育格差等を減らすことで、将来的にその子どもたちが大きくなったとき、仕事の選択肢を広げたり、賃金格差を押さえることができ、次の世代への貧困の持越しを防ぐことができます。
そしてそれはその家系だけではなく、日本という国全体での負担が減少することも意味します。そういった意味でも、この問題は国民全体で考える必要があると思いませんか? 

家庭の事情や生まれ育った環境で、子どもの将来が閉ざされることがないよう、私たちひとりひとりにできる支援は何かを身近な人とも一度話し合ってみて貰えればと思います。