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MESHを使ったプログラミング的思考の授業を行いました
前回に引き続き、全国の小学校にプログラミング的思考の出前授業を届けている放課後NPOアフタースクール様(https://npoafterschool.org/social-design/)の「プログラミングの旅」に参加させていただきました。
プログラミングの旅:詳細はこちら
前回のプログラミングの旅について:ブログ記事はこちら
前回は、プログラミング的思考の学習に重点をおいた思考編をお届けしましたが、今回は応用を加えた探究編です。
探究編ではプログラミング的思考を学んだ後、プログラミングブロック「MESH™」(以下、MESH)を使って「学校生活を楽しくするアイデア」を具体的に考えてもらいます。
◆MESHは、身近なものとセンサーやスイッチなどの機能を組み合わせプログラミングすることで、さまざまなアイデアを形にできるツールです。MESH を使うと、プログラミング言語を知らなくても、やりたいことをプログラミングで直感的に、手軽に組み立てることができます。
MESH:詳細はこちら
プログラミングの理解度に驚くばかりでした !
今回は、大阪府生野区の小学校でプログラミングの旅を実施させていただきました。
■実施日 :2022年10月27日(木)
■実施地域 :大阪府生野区
■対象 :小学5年生の児童 合計約40名(2時間×2回)
授業の序盤にプログラミング経験があるかを聞くと、なんと半数以上の子どもたちが手を挙げました。プログラミング教育の義務化の前から、小学生の認知度は高まってきています。
また多くの子どもたちがプログラミングとは命令のことで、具体的な命令が必要なのだと理解していました。
例)まっすぐ歩くとぶつかってしまう→10歩歩いたら止まる
もちろん全員が同じ理解であるわけではないため、プログラミングの基礎から応用までの授業を行いました。
試行錯誤を繰り返していきます
自分で再現してみると…
前回も大好評だった、給食ロボットミッションの時間が来ました。 給食ロボットを大きな声で呼びながらミッションを進めていきます。
カレーの配膳の仕方の正しい順番はなんだろうか、と実際に手を動かしながら思考していく様がとても印象的でした。手を動かし、給食ロボットにも直接命令を出せたことから、「作りながら直す」という命令のコツを実感したようです。
MESHで具現化させるアイデア
次は「作りながら直す」をMESHを使ってより体現していきます。 MESHを使って、日常で使っている道具に命を吹き込んでもらいました。
先ずは全員でちりとり&ほうきを使って、ごみを集めると録音した音声(天才、すごい、頑張ってるね等)が流れる仕組みを作った後、各々の好きな道具を使ってアイデアを形にしていきます。
MESHと道具をどう掛け合わせていくか、みんなどうしようと頭を悩ませていく子どもたち。そんな中でもまずは行動し、可能な組み合わせや気に入る組み合わせを直感的に身に着けていく様は、子どもたちならではの吸収力があってこそ成せる業ではないでしょうか。
子どもたちが友達と意見を出し合いながら完成したアイデアの一例を紹介します。
・黒板を消す(黒板消しを動かす)と、笑い声が出る。
→黒板を消すのが楽しくなる!
・ゴミ箱の蓋がひっくり返ると音が鳴る
→ゴミ箱にゴミがきちんと入ったかわかる!
最後に、子どもたちに「自分がプログラミングで実現させたいアイデア」を尋ねましたので、併せて紹介します。
・足音をさせていなかったり、もしくは大きな音を立てて逃げるものに反応して警報が鳴る
→泥棒撃退
・レントゲンのようなものと合わせ病巣を見つけたら光る →病気発見
・帰って玄関の扉を開いたら、先生の声がする →宿題をする意欲向上
自由な発想力から始まります
今回の探究編では、前回の思考編よりも実践的にプログラミングに触れてアイデアを形にしてもらいました。終始、子どもたちはお友達や先生と協力しながら思うがままに挑戦し、授業前よりもプログラミング的思考の考え方を理解して楽しんでくれたようです。自分のアイデアを形にして友達の意見にも感化され、より自由なアイデアを膨らませている様子に目を瞠りました。
子どもたちにも伝えたように、便利な機械を作ったり考えたりしているのは人間です。アイデア次第でどんどん生活は便利かつ、面白くなっていきます。日常の生活の中で子どもたちの自由な発想力が活きていくことを望みます。
今回、プログラムを進行してくださった放課後NPOアフタースクール様、ありがとうございました。
第3回の活動報告もお楽しみに!