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今回は掲題の通り、「なぜなぜ分析」とは何か、というお話です。
「なぜなぜ分析」とは、問題が起きたときの原因の根本を探る手法で、起きた事象に対し「なぜ?」と問いかけ、その答えに対しさらに「なぜ?」を繰り返し、掘り下げるようにして根本にある問題を突き止めていきます。
始まりはトヨタ自動車で生み出されたものだそうで、「なぜ?」を5回は繰り返すという手順から、英語で「5Whys」と言われることもあります。
一見簡単なようにも思えますが、ポイントを押さえて臨まないとうまく分析ができず、無意味に感じてしまうこともあります。
例えば「なぜミスをしてしまったのか?」といった抽象的な問題提起をしたり、「作業者の注意が散漫であったため」といった個人の問題のみに原因を設定してしまうと、問題の背後に潜む課題にたどり着けなくなってしまいます。
大切なのは、ミスの内容に焦点を当てて具体的な問題設定をすること、「なぜ?」を考える際に個人の問題や感情に向かいすぎず、あくまで起こった事実をベースに原因を探ることです。
「なぜ?」に対する原因はひとつでないこともあります。
対策ありきで考えず、起きた事象を様々な観点から追及していくことで見えていなかった根本的な問題を見つけることができるかもしれません。
ちなみに、何もミスに対してだけに使う必要はなく、「〇〇の商品の売り上げが好調なのはなぜ?」といったプラスの事象に対しても原因分析に使うことができます。
この手法が効果的な場面に立ち会った際は、ぜひ活用してみてください。