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パーム油との出会い
みなさんは食材や日用品を買う時に意識していることはありますか?
私はこれまで特にありませんでした。
ある日、たまたま購入した「さつま芋ちっぷ」に「パーム油は不使用」という文言を見つけました。
パーム油…?
その存在自体を知らず、また不使用を謳う理由もわからなかったのですが、何やら「パーム油」というものが環境破壊に大きく関係しているそうな。気になって調べてみたところ、パーム油がもつ問題の解決は、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」と目標15「陸の豊かさも守ろう」に繋がることがわかってきました。
見えない油
パーム油は、植物油の一種で、アブラヤシという植物から生成されます。
日本の油脂供給量のうち27%を占めており、日本は約64万tを輸入している純輸入国です。アイス、洗剤、化粧品、シャンプー、歯磨き粉などさまざまな食品や日用品に使われており、私たちの生活に浸透しています。
原材料名ではパーム油と記載されることがなく、「植物油」「界面活性剤」「グリセリン」等と記載されており、『見えない油』とも言われてるそうです。
このパーム油は、その生産性や汎用性とは裏腹に大きなデメリットが世界的に大きな問題となっています。
デメリットと付き合い方
パーム油のデメリットはいくつかありますがここでは2つご紹介します。
①森林破壊
熱帯雨林を大規模に伐採し、大型のアブラヤシ農園が次々に作られたことによります。
②野生動物への影響
アブラヤシ農園の開拓による森林伐採で、多くの野生動物がすみかを奪われています。特に、オランウータンの状況は厳しく、生息地の80%がすでに失われているともいわれているそうです。
ということもあり、社会としては「持続可能なパーム油」の生産を普及させることが重要なんだそう。
私たちとしては、ここまで生活に溶け込んでいる「パーム油」を完璧に避けることは難しいことかもしれませんが、自分が手にしたものの成分を気にしてみることは今からでもできるSDGs活動の一歩かもしれません。